ガジュマル栽培キット・日々の世話・理論編

この記事では、ガジュマル栽培キットを完成させた後、どのように世話したらいいかを、より詳しく説明します。

ガジュマルにとって(他の植物もそうですが)絶対に必要なものが5つあります。
それは、太陽の光、土の中の水(H2O)、空気中の二酸化炭素(CO2)、土の中の酸素(O2)、土の中の肥料です。

このうち、二酸化炭素は空気中にどこでも一定の濃度でただよっているので、特に考える必要はありません。
また、キットの土は当面の肥料(約半年分)を含んでいますので、ここでは肥料については触れません。
ガジュマル栽培キット・肥料編でご案内します。

とりあえず、太陽の光、水、土の中の酸素、この3つを押さえておけば大丈夫です。

光について

まず光ですが、実は植物は太陽の光でなくても、LEDなどの光でも育つ事ができます。
しかし、一般家庭の照明で使われている光は、太陽の光に比べてはるかに弱いです。
一眼レフカメラでマニュアル撮影をしたことのある方なら、屋内がいかに暗いか知っていると思います。
電気をつけた部屋の中が明るく見えるのは、人間の目の瞳孔が開く(目が慣れる)からです。

暗い場所に強い植物もありますが、ガジュマルはもともと日向で育つ植物なので、暗い場所では育ちません。
窓が一つもなく、照明だけの部屋では育たないと考えてください。

ではどのくらいの明るさが必要かというと、屋外なら日向でも日陰でも大丈夫です。
屋内の場合、北向きの部屋なら窓辺がいいです。
南向きの部屋なら窓から1メートル以内が目安です。
普段はやや暗いところに置いてあるけれども、たまに日光浴させてあげるというのも良い考えです。

なお、植物全般に言えることですが、光が強い所ほどギュッとつまった感じに成長し、光が弱いところほど光を求めてヒューっと伸びて成長します。

水やりについて

水はいつどうやってあげたらいいんでしょうか。
結論から言うと「土の表面が乾いたら、鉢の底から水がしみだすまであげる」です。
毎日あげたくなったり、曜日を決めてあげたくなったりするかも知れませんが、そのやり方はオススメしていません。
なぜなら、土が乾くスピードは、気温、湿度、日当たり、風当たりなど、場合場合によって全然違うからです。

例えば、夏の日向なら毎日水をあげなければならないし、冬の室内なら1ヶ月くらい水をあげなくても平気な時もあります。

鉢の中の土の状態を図にしました。
青い部分は水を含んだ土です。

水をあげた直後の状態です。
土は上から下まで水を含んでいます。
根にとっては良い状態ですが、この状態でさらに水をあげると、土の隙間にある酸素が少なくなって根が傷んでしまうことがあります。
また、根は水を求めて深いところに伸びていく性質があるので、水が常にたくさんあると、甘えてしまって根を張っていきません。


表面が乾いた状態です。
鉢の土は(畑の土もそうですが)蒸発によって表面から段々下に向かって乾いていきます。
この、「表面が乾いた状態」が水やりのタイミングです。
そして、「鉢の底から水がしみ出すまであげる」ことも重要です。
底から水が出ることによって、上から下まできちんと水がいきわたったことを確認できます。
また、根は酸素を必要としていますので、上から下に向かって水が空気を押し出し、新しい空気を送り込むという意味もあります。


表面が乾いた後放置しておくとどうなるかと言うと、このように土がほとんど乾いた状態になります。
こうなると根は水を吸い上げることができなくなり、大きなダメージを受け、最悪枯れてしまいます。
なので、表面が乾いていることに気づいたら、なるべく早く水をあげた方が良いです。


ちなみに、鉢の底から水が出るまであげずに、ちょっとだけあげた場合はこうなります。
土は上から先に乾いていくので、せっかく水をあげた部分はすぐ乾いてしまい、また空気の交換もされず、水をあげた意味がありません。
水をあげるときは底から水が出るまでしっかりあげるようにしましょう。

水やりのタイミングは最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば土を一瞬見ればわかるようになります。

それから時間帯ですが、夏場など気温がとても高くなる季節は、朝か夕方に水をあげるようにしてください。
水やりをすると一時的に土の隙間が水でいっぱいになり、その後段々と水が下にぬけて土の隙間に空気が入って行きます。
気温が高いときは、根の呼吸量が多くなり、たくさんの酸素を必要とします。
そういう時に水をあげてしまうと、一時的に空気がなくなり、根が呼吸できなくなり、株が傷んでしまうからです。

また、光が強く気温が高い所ほど生育がいい代わりに、鉢の土は早く乾きます。洗濯物と一緒ですね。
特に夏場などは、外に出しておくと頻繁に水やりをしなければならないので、それが大変だという方は、日陰や屋内に避難させるのも一つのやり方です。
また、旅行などで何日も水をあげられない時なども、あらかじめたっぷり水をあげて、室内に避難させておくのが良いでしょう。

最近では、清潔に見せるために木片や白い石などを土の上に置くのが流行していますが、オススメしていません。特に初心者の方には。
土の状態が見えなくなり、水やりのタイミングがわからなくなってしまうからです。

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ここに書いたことはほとんどの植物に当てはまりますので、今後ガジュマル以外の植物を育てる時にも参考にしてください。
※乾燥を好むサボテンや多肉植物、日陰を好む観葉植物などは、普通の植物とは違う性質を持っているので、ここに書いてある事は当てはまりませんので注意して下さい。

おさらい

なるべく光のあるところに置きましょう。
水やりは表面が乾いたら、底から水が出るまで。

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